About COVID-19 新型コロナウイルス感染症について
新型コロナの症状
ほとんどの場合は軽症で自宅療養によって回復します。症状は風邪やインフルエンザに似ていますが、無症状の人もいます。発症までの潜伏期間は感染後2~5日から最長14日とされています。
感染すると次のような症状が現れます。
- 咳・咳の悪化
- くしゃみ・鼻水
- 発熱
- 一時的な嗅覚の喪失や味覚の変化
- のどの痛み
- 息切れ (肺炎の可能性があるので早急な診察が必要です)
- 疲労・倦怠感
稀に次のような症状も現れます。
- 下痢
- 頭痛
- 筋肉痛や体の痛み
- 吐き気・嘔吐
- 不快感・体調不良
- 胸部・腹部・関節の痛み
- 意識混濁・神経過敏
これらの症状は一般的な症状と併発する場合がほとんどです。
誰が感染した場合でも、症状を注意深く観察してください。
症状の悪化
次のように症状が悪化する場合があります。
- 急な呼吸困難に陥る。呼吸困難の状態が悪化する。
- 深刻な脱水症状によるのどの渇き、尿量の低下、めまいや立ちくらみなど
- 激しい頭痛
症状の悪化や対処方法に関するお問い合わせ:
- 医師
- かかりつけの医療従事者
- Healthlineのフリーダイヤル 0800 358 5453
高齢者、少数民族、基礎疾患のある方は、重症化リスクが高くなります。
新型コロナの重症化
重症化した場合は、ダイヤル 111 へ速やかに連絡してください。
重症化の例:
- 呼吸困難
- 失神・気絶・昏睡
- 口の周りが青くなる。血の気が引いて悪寒がする。
- 激しい胸痛
重症化しやすい人
次の項目に当てはまる方は重症化リスクが高いため、ご注意ください。
- 免疫機能の低下
- 高リスクの基礎疾患
- 高齢者
- 生後1か月未満の新生児
- 早産 (37週未満) で生まれた2歳未満の未熟児
- 複数の慢性疾患を抱えた小児患者
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-
免疫機能の低下
次のような疾患や治療は、免疫機能を低下させる可能性があります。
- 化学療法または放射線療法
- 骨髄や臓器の移植
- 一部の血液がん
- HIV感染を含む免疫不全症
- 免疫力を低下させる高用量のコルチコステロイド剤、関節炎や炎症性腸疾患などの治療に使用する疾患修飾性抗リウマチ薬など
- 長期間の血液透析または腹膜透析
免疫機能の低下に関する情報:
新型コロナと免疫機能の低下 — Healthify (external link)
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重症化リスクの高い基礎疾患
リスクの高い基礎疾患の例:
- 肺または気道の慢性疾患
- うっ血性心不全、冠動脈疾患、リウマチ性心疾患、先天性心疾患などの重篤な心臓病
管理不良の高血圧症 - 慢性的な神経疾患または神経筋疾患
- 糖尿病
- 慢性腎臓病
- 肝硬変などの重度の肝臓病
- 重度の血液疾患
- 統合失調症・大うつ病性障害・双極性障害・統合失調性感情障害などの重度の精神疾患
- 活動性がん
- 病的肥満 — 肥満度指数がBMI 35以上
- 鎌状赤血球症
- ダウン症
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その他
次の項目に当てはまる方も重症化リスクが高いため、ご注意ください。
- 基礎疾患のある65歳以上の高齢者
- 老人ホームや介護老人福祉施設の入居者
- 妊婦または産褥婦
- 基礎疾患を持ち、公衆衛生情報が入手しにくい障がい者、あるいは感染リスクの高い住環境に住む障がい者
- 精神病や依存症の患者
- 基礎疾患があり、診察や治療を受けにくい環境にいる未接種のマオリ系およびポリネシア系の市民
- 喫煙者
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リスクの高い乳幼児
一部の子どもは、新型コロナの重症化リスクが高くなります。
例:
- 生後1か月未満の新生児
- 早産 (37週未満) で生まれた2歳未満の未熟児
- 複数の慢性疾患を抱えた小児患者
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健康に関するアドバイス
重症化リスクが高い方は、基礎疾患の状態とその管理方法について、かかりつけの医師やマオリ系の医療従事者 (Hauora provider)、最寄りの薬局にご相談ください。
新型コロナの重篤化リスクが高い方にはあらかじめ処方箋が発行され、不調を感じたらすぐに最寄りの薬局で対応してもらえます。
過去に感染したことがある場合
症状がぶり返した場合、前回の感染からどれだけ時間が経っているかによって処置が異なります。
検査で陽性が確認された日、または発症日から起算してください。
前回の感染から28日以内
重症化リスクが低い方は再検査の必要はありません。症状軽快後24時間までは自宅で療養してください。
基礎疾患をお持ちの方、または新型コロナらしき症状が悪化している方は、医療従事者またはHealthlineのフリーダイヤル 0800 358 5453へお問い合わせください。
前回の感染から29日以上経過
迅速抗原検査を行い、陽性が確認されたら5日間自宅で療養します。感染者向けの医療アドバイスに従ってください。
新型コロナの合併症
新型コロナの感染者の中には、数週間から数カ月以上にわたって健康に影響が出る人もいます。これを一般的に罹患後症状 (いわゆる「後遺症」) と呼びます。
罹患後症状とその対処法についてご確認ください。
新型コロナの感染経路
新型コロナは人から人へ感染します。感染者は呼吸・咳・くしゃみ、あるいは話したり歌ったりという行為を通して、ウイルスを含む飛沫を飛散させます。空気感染が最も一般的ですが、物の表面に付着した飛沫から感染する場合もあります。
新型コロナの感染経路は主に3つあります。
- 新型コロナウイルスを含む空気を吸引する。
- 咳やくしゃみの飛沫に含まれる新型コロナウイルスが、口・鼻・目に付着する。
- 感染者との直接的な接触や、汚染された物の表面に触れたことによってウイルスが手に付着した状態で口・鼻・目に触れる。
感染の可能性がより高くなるのは…
発症前後は最も感染力が高く、感染拡大の可能性が高くなります。つまり、発症前でも他者を感染させる可能性があるということです。
次の項目に当てはまる場合、感染確率が高くなります。
- 感染者の近くにいた。
- 感染者と長い時間一緒に過ごした。
- 感染者と換気の悪い室内にいた。
- 感染者と空気の流れのない密閉空間にいた。
- 不特定多数の人と混雑した場所にいた。
- 近距離で会話をしたり、歌を歌ったり大声で話したりした。
人がまばらな屋外の空間で感染するリスクは低いとされています。
感染の確認
感染したと思ったら、速やかに検査を行い、結果が確認されるまで自宅に待機します。自主隔離は義務付けられていませんが、感染拡大防止のため、5日間の自宅療養とマスク着用が推奨されています。
どうすればいいかわからないときは、Healthlineのフリーダイヤル 0800 358 5453へお問い合わせください。
新型コロナの治療
新型コロナに感染しても、ほとんどの場合は軽症から中等症のため自宅で安全に回復できます。
重症化のリスクが高い方は、状況に応じて抗ウイルス薬による治療を受けられます。抗ウイルス薬は体内のウイルス量を減らして重症化や入院の可能性を抑えます。
抗ウイルス薬の入手方法と対象者の条件をご確認ください。
新型コロナの予防
予防接種を受ける
予防接種を受けていれば、たとえ感染しても、次の可能性は低くなります。
- 重症化
- 入院治療
- 他者への感染拡大
初回接種 (1回目・2回目) はオミクロン株による重症化をある程度防ぎますが、時間が経つとその効果は薄れます。追加接種は重症化と他者への感染拡大のリスクを低減します。
初回接種および追加接種ともにネット予約が可能です。
初回接種と追加接種の詳細と対象者、接種の時期、予約方法についてご確認ください。
自分と身の回りの人たちを守る
新型コロナ感染や他者への感染拡大のリスクを抑える方法をご紹介します。
- 初回接種と追加接種を受ける。
- 体調不良のときは自宅で療養する。
- 混雑した場所に長居しないようにする。
- マスクを着用する。
- 室内では対人距離を保つ。
- より良い換気を心がける。
- 咳やくしゃみをするときは肘で口や鼻を押さえる。
- ぬるま湯と石鹸で頻繁に手を洗う。
- 家庭用洗剤や漂白剤で物の表面を定期的に拭き掃除する。
マスク着用の推奨事項と着用すべき時と場所についてご確認ください。