COVID-19 vaccine side effects and reactions 新型コロナワクチンの副反応とアレルギー反応
よくある副反応
多くの医薬品と同じように、新型コロナワクチンも接種後数日以内に副反応を引き起こすことがあります。これは珍しいことではなく、軽い副反応は免疫反応の活性化を示すものです。
副反応が長引くことはほとんどなく、2回目の接種が不可能になったり、日常生活に支障をきたしたりすることもありません。通常、接種後1~2日以内で副反応が現れます。副反応によっては、自動車の運転や機械の操作が一時的にできなくなる場合があります。
最も一般的に報告されている副反応:
- 注射部位の痛み・赤み・腫れ
- 疲れや倦怠感
- 頭痛
- 筋肉痛または関節痛
- 悪寒
- めまい
- リンパ節の腫れ
- 吐き気
- 発熱
- 胸の不快感
胸の不快感はより深刻な病気の兆候である可能性もあるため、医療従事者にご連絡ください。
新型コロナワクチンの副反応は、年齢にかかわらずほぼ同じです。2回目の接種後に起こりやすい副反応もあります。
不調を感じたら
次のことをしてください。
- 注射部位に冷たい濡れ布巾や氷のうを短時間当てる。
- 水分を十分にとる。
- パラセタモールまたはイブプロフェンを服用する。
重度の副反応
稀に重度の副反応 (重篤なアレルギー反応など) が起きることがあります。
ワクチンが重度のアレルギー反応やアナフィラキシーを引き起こすことは滅多にありませんが、接種後は経過観察のために接種場所で15分待機していただきます。投与担当者は、万一の事態に対処できるよう十分な訓練を受けています。
Medsafeが発行した報告書には、過去に報告された副反応に関する詳しい情報が記載されています。
新型コロナワクチン報告の概要 — Medsafe (external link)
心筋炎および心膜炎
心筋炎は心筋の炎症です。心膜炎は、心臓を覆う心嚢を形成する膜の炎症です。通常、これらは新型コロナウイルス感染症などのウイルス感染によって引き起こされますが、新型コロナワクチンによって引き起こされる極めて稀な副反応でもあります。
接種によって引き起こされる急性の心筋炎または心膜炎は、接種後数日から数週間以内に発症します。
心筋炎を発症するリスクは16~30歳に高く、特に16~18歳の男性のリスクが相対的に高くなっています。
心筋炎と心膜炎の症状:
- 胸や首の重圧感・不快感・痛み
- 呼吸困難・息切れ
- 失神・卒倒・めまい
- 心臓の高鳴り、鼓動が速くなる、ドキドキする、不整脈
子どもにこれらの副反応が起きる確率は相対的に低いですが、自分では症状に気づかないこともあるため、接種後の体調や気分について質問してください。明らかに様子がおかしいとき、あるいは心配な点があるときは医療従事者にご相談ください。
重篤なアレルギー反応またはアナフィラキシー
極めて稀ながら、重篤なアレルギー反応やアナフィラキシーといった副反応が起きることもあります。通常、これらは接種後すぐに現れるため、接種後はその場に15分間以上待機し、経過観察を行います。投与者は、重篤なアレルギー反応に対処する訓練を受けています。
過去にワクチンの接種や成分で重篤のアレルギー反応またはアナフィラキシーを起こしたことがある方は、同じワクチンを再接種しないでください。
ベル麻痺
顔の半面に一時的な神経麻痺が起きるベル麻痺は、臨床試験において1千人に1人から1万人に1人の割合で発症が報告されている副反応です。
追加接種による副反応
追加接種でも初回接種のときと同じような副反応 (注射部位の痛み・赤み・腫れ、頭痛、吐き気、疲労感、倦怠感など) が起きることがあります。
医師の診断が必要なとき
接種後数日から数週間以内に上記のような重篤な副反応が現れたら、かかりつけの医療従事者にご相談ください。Healthline も24時間体制でお問い合わせに対応しています。
Healthlineのフリーダイヤル: 0800 358 5453
身の危険を感じるほどの緊急時はダイヤル 111 へ通報し、次の説明をしたうえで適切な判断を受けてください。
- 新型コロナワクチンを接種している。
- 新型コロナに感染した。
- 過去に感染したことがある。
副反応の報告
新型コロナワクチンの副反応らしい症状を報告することは、国内で使用される新型コロナワクチンの厳重な安全性モニタリングに役立ちます。
ワクチンが原因かどうかはっきりしない場合でも、自分や家族 (子どもを含む) の症状を報告できます。
「副反応かな?」と思ったら、Centre for Adverse Reactions Monitoring (CARM) へご報告ください。副反応に関する報告内容はMedsafeが厳重にモニタリングし、そこから得られたデータをもとに安全性に関する報告書を発表しています。